ロシア皇帝(ツァーリ)を意味する、このシリーズは、1896年に、ロシア最後の皇帝、ニコライ2世が、パリのバカラショールームを訪れたのち、1906年に、サンクト・ペテルスブルグ宮殿の為に、特別にデザインされました。背の高い色着せグラス、ステンドグラスのアーチを連想させるゴシック調のカッティングが、ボウルだけでなくステムやベース部分にも施された、非常に贅沢なグラスです。
【こぼれ話】
このカッティングのパターン名を「PAU」というそうです。由来はどうやら、フランス南部の古都の名前で、また、現代でもフランス国民の間で人気の高い王の一人、アンリ4世の生まれたお城の名前でもあるそうです。フランス革命で、一度は破壊されましたが、のちにルイ・フィリップ王とナポレオン3世によって復興した、名城だそうです。